形や大きさがそろっていないなどの理由で、一般的な流通ルートに乗りにくい規格外野菜。見た目に特徴があっても食べられるものは多く、通販サイトや直売所などで販売機会が広がっているのが現状です。ただし、販売場所によって価格や送料、品ぞろえ、購入できる量は異なるため、「安そう」というイメージだけで選ぶと使い切れなかったり、送料を含めると割高になったりすることもあります。

本記事では、規格外野菜を購入できる場所や主な通販サービス、選ぶ際のポイントを整理します。品質や安全性、購入時の注意点も紹介するので、規格外野菜を無理なく暮らしに取り入れたい方は参考にしてみてください。

規格外野菜はどこで買える?主な販売場所

規格外野菜は、通販サイトだけでなく、道の駅や農産物直売所、スーパー、生産者からの直接販売などでも購入できます。販売場所によって品ぞろえや価格、送料、買いやすさが異なるため、自分の生活スタイルに合う方法を選ぶことが大切です。ここでは、規格外野菜の主な販売場所について紹介します。

通販サイト・産直ECで購入する

規格外野菜を手軽に探したい場合は、通販サイトや産直ECが便利です。地域を問わず商品を探しやすく、生産者や産地、野菜の種類、セット内容などを比較しながら購入できます。規格外野菜だけを集めたセットのほか、旬の野菜を詰め合わせた商品や、生産者ごとに規格外となった理由を確認できる商品も少なくありません。

一方、通販では商品代とは別に送料が必要になることがあります。冷蔵便を利用する季節は送料が高くなる場合もあるため、商品価格だけではなく、送料を含めた支払総額を確認しましょう。届く量や配送頻度まで比較すると、自分に合う商品を選びやすくなります。

通販は営業時間を気にせず注文でき、近くに直売所がない方にも向いています。実物を見て選べないため、商品写真や説明、レビューを確認して判断しましょう。

道の駅・農産物直売所で購入する

道の駅や農産物直売所では、地域の生産者が持ち込んだ不揃い品や傷のある野菜などが販売されることがあります。生産地に近い場所で販売されるため、旬の野菜を見つけやすく、実物を確認して購入できる点がメリットです。

ただし、規格外野菜は収穫状況によって発生量が変わるため、常に同じ品目が並んでいるとは限りません。規格外野菜だけを目的に訪れる場合は、店舗のSNSや公式サイトで入荷情報を確認したり、事前に問い合わせたりすると確実です。

直売所では、生産者名や産地が表示されている商品も多く、誰が作った野菜なのか分かりやすい点も魅力です。少量ずつ購入できる場合は、通販のセット商品よりも家庭の消費量に合わせやすいでしょう。

スーパーマーケットで購入する

一部のスーパーマーケットでも、形が不揃いな野菜や小さな傷がある野菜を「訳あり」「不揃い」などとして販売することがあります。普段の買い物と一緒に購入でき、送料もかからないため、近くの店舗で取り扱いがあれば利用しやすい方法です。

ただし、すべての店舗で常時販売されているわけではありません。規格外野菜の発生量や仕入れ方針によって販売状況は変わるため、確実に購入したい場合は通販サイトや直売所もあわせて探してみましょう。

スーパーで購入する場合は、実際に手に取って状態を確認できる点もメリットです。形や傷の程度を見たうえで必要な量だけ選べるため、初めて規格外野菜を試す方にも利用しやすい方法といえます。

農家・生産者から直接購入する

農園の直売所や生産者のオンラインショップ、地域のマルシェなどを利用すると、農家や生産者から直接規格外野菜を購入できる場合があります。生産者が規格外となった理由や栽培方法を説明しているケースもあり、商品の背景を確認しながら選びたい方に向いています。

ただし、農産物は天候や収穫量の影響を受けるため、販売時期や数量が安定しないケースも少なくありません。受け取り方法や発送条件、販売日などを事前に確認してから利用しましょう。

近隣の生産者から購入できれば、配送距離が短く鮮度のよい状態で受け取れることもあります。また、生産者と直接やり取りできる販売方法では、おすすめの食べ方や保存方法を教えてもらえる場合もあります。

販売場所価格の特徴送料品ぞろえ購入しやすさ向いている人
通販サイト・産直EC商品ごとに異なる。送料を含む総額で比較商品・地域・配送方法で異なる産地や生産者、単品・セットから探せる営業時間を気にせず注文できる近くに直売所がない人、複数の商品を比較したい人
道の駅・農産物直売所店頭の商品ごとに確認店頭で持ち帰る場合は不要地域の旬の野菜が中心。収穫状況で変わる実物を見て購入できる。入荷情報の確認が必要状態を見て選びたい人、少量ずつ購入したい人
スーパーマーケット店頭の商品ごとに確認店頭で持ち帰る場合は不要取り扱い店舗・時期によって異なる普段の買い物と一緒に購入できる身近な店舗で必要な量だけ試したい人
農家・生産者からの直接販売生産者や商品ごとに確認受け取り方法・発送条件で異なる生産者の収穫状況・販売時期で変わる農園の直売所、オンラインショップ、マルシェなど生産者や栽培方法、商品の背景を確認したい人

規格外野菜を購入できる主な通販サービスのタイプ

規格外野菜の通販サービスには、生産者の商品から選べるタイプと、複数の野菜がまとめて届くボックスタイプがあります。単発で試せるものもあれば、定期便を中心に提供するものもあるため、使い方に合わせて選ぶことが大切です。ここでは、規格外野菜を購入できる主な通販サービスのタイプを紹介します。

産直ECで単品・セットから選ぶ

産直ECでは、生産者が出品する規格外野菜をオンラインで探して購入できます。野菜セットや単品など、その時期に販売されている商品を比較できるのが特徴です。商品によっては、小玉や変形、表面の傷など、規格外となった理由も説明されています。

商品ごとに価格や内容量、産地、生産者が異なり、送料も注文内容によって変わります。気になる商品を見つけたら、商品代だけでなく送料やお届け予定日、規格外となる理由まで確認してから購入するとよいでしょう。

出品者ごとに商品説明や規格外となった背景が異なるため、複数の商品を見比べることも大切です。レビューが付いている商品では、届いた量や状態に関する利用者の感想も購入判断の参考になります。

訳あり農産物の通販サイトを利用する

訳あり農産物の通販サイトでは、野菜や果物のセットなどが販売されています。販売商品は時期によって変わるため、そのときに出品されている野菜を確認しながら選ぶ形式です。

商品によっては送料込みの価格で販売されているものもありますが、内容や配送条件は商品ごとに異なります。購入時には、セットに含まれる品目や量、配送対象地域、送料の扱いを確認しましょう。特定の野菜を常に購入したい場合よりも、その時期に販売されている商品から選びたい方に向いています。

商品ページを比較するときは、野菜の種類だけでなく発送時期にも注目しましょう。収穫後に順次発送される商品では到着日が固定されない場合もあるため、受け取りの都合に合うか確認しておくと安心です。

規格外野菜専門の宅配サービスを利用する

規格外野菜専門の宅配サービスでは、形の不揃いや傷などを理由に一般的な売り場へ流通しにくい野菜を詰め合わせて届けます。定期購入に加え、1回のみ購入できる商品もあり、継続利用前に試しやすい点も特徴です。

届く品目は注文時期や仕入れ状況によって変わり、規格外野菜だけでは内容量を満たせない場合には、正規品や生産余剰品が含まれることもあります。特定の野菜を指定するというより、さまざまな野菜をまとめて受け取りたい方に向いています。

定期購入を選ぶ場合は、自宅でどの程度の野菜を消費するかを確認してからサイズを選ぶことが大切です。届く内容が毎回変わるため、献立を柔軟に考えられる家庭ほど利用しやすいでしょう。

地域産の規格外野菜ボックスを利用する

地域産の規格外野菜ボックスには、単発購入と定期便の両方を選べる商品があります。一人向けの小さなセットから家族向けの容量まで用意されている場合もあり、野菜の消費量に合わせやすい点が特徴です。

セットの中身は収穫状況によって変わり、形や色、大きさの違いだけでなく、表面に傷がある野菜が含まれる場合もあります。商品ページには容量や品目数の目安、注意点などが掲載されているため、見た目の個体差を理解したうえで購入しましょう。

特定の品目を指定するよりも、地域の旬の野菜をおまかせで楽しみたい方に向いた購入方法といえるでしょう。

サービスのタイプ購入方法価格送料容量単発・定期配送エリア特徴
産直EC生産者が出品する単品・セットから選ぶ商品ごとに異なる注文内容で異なる商品ごとに確認出品商品ごとに確認商品ごとに確認産地・生産者・規格外の理由を比較できる
訳あり農産物の通販サイトその時期の出品商品から選ぶ商品ごとに異なる送料込みの商品もある。条件を確認品目・量を商品ごとに確認商品ごとに確認配送対象地域を確認時期によって商品や発送時期が変わる
規格外野菜専門の宅配サービスおまかせの野菜セットを注文サービス・商品ごとに確認サービス・商品ごとに確認消費量に合うサイズを確認定期購入のほか1回購入の商品もあるサービスごとに確認仕入れ状況で品目が変わり、正規品・余剰品が含まれる場合もある
地域産の規格外野菜ボックス地域の旬の野菜をおまかせで注文商品ごとに確認商品ごとに確認一人向けから家族向けまでの商品がある単発・定期を選べる商品もある商品ごとに確認収穫状況で内容が変わる。容量や品目数の目安を確認

規格外野菜の通販・販売サービスを選ぶポイント

規格外野菜は、販売価格だけを見て選ぶと、送料や容量によって想定より負担が大きくなることがあります。無理なく使い続けるには、購入頻度や家族人数、セット内容、配送条件なども比較することが大切です。ここでは、規格外野菜の通販・販売サービスを選ぶポイントについて解説します。

商品価格だけでなく送料を含めた総額で比較する

規格外野菜は通常品より手頃な価格で販売されることがありますが、通販では送料を含めると必ずしも割安になるとは限りません。特に少量の商品は、商品代に対する送料の割合が大きくなりやすいため注意が必要です。

購入先を比較するときは、「商品代+送料」で1回の支払総額を確認しましょう。内容量が分かる場合は、1kgあたりの価格や1回に届く品目数まで比べると判断しやすくなります。送料無料の条件や冷蔵便の追加料金なども確認しておくと安心です。

比較する際は、初回だけの割引価格ではなく通常時の料金も確認しておきましょう。継続購入を考えている場合は、2回目以降の価格や送料まで含めて試算すると、長期的な負担を把握しやすくなります。

単発購入と定期便のどちらが合うか確認する

初めて規格外野菜を購入する場合や、必要なときだけ注文したい場合は単発購入、日常的に野菜を消費する家庭では定期便が向いています。購入頻度や使い切れる量を踏まえて、自分に合う方法を選びましょう。

比較項目単発購入定期便
向いている人初めて試したい人、必要なときだけ購入したい人日常的に野菜を消費する人
購入頻度必要なタイミングで注文決まった周期で届く
メリット量や品質を確認してから継続を判断できる買い物の手間を減らしやすい
確認したい点送料や1回あたりの内容量配送間隔、スキップ、休止、解約条件

利用頻度がまだ分からない場合は、まず単発購入で量や品質を確認してから定期便へ切り替える方法もあります。実際に何日で使い切れるかを把握しておくと、家庭内で野菜を余らせにくく、自分に合う配送間隔も判断しやすくなります。

セットの内容や容量を確認する

購入前には、1回に届く重量や品目数の目安を確認し、家族人数や料理をする頻度に合う量を選びましょう。冷蔵庫や冷凍庫に保存できる量まで考えておくと、届いた後に使い切りやすくなります。

また、同じ重量でも葉物中心か根菜中心かによって、実際のボリューム感や保存期間は変わります。セット例や過去の配送内容が掲載されている場合は確認し、家庭で使うイメージを持ってから注文すると安心です。

配送エリアと配送頻度を確認する

通販サービスによって、配送可能な地域や発送日、定期便の配送間隔は異なります。まずは自宅が配送対象エリアに含まれているかを確認しましょう。地域によって送料が変わるサービスもあるため、配送先を入力した際の料金まで確認することが大切です。

また、野菜は生鮮食品なので、受け取れない日が続くと鮮度に影響する可能性があります。曜日や時間帯を指定できるか、不在時の扱いはどうなるかなども確認し、自分が受け取りやすいサービスを選びましょう。

規格外となる理由や品質基準を確認する

「規格外」となる理由や品質基準は、販売先によって異なります。購入前には、商品ページで次の点を確認しておきましょう。

  • 形や大きさ、色むら、傷など規格外となった理由
  • 出荷対象となる商品の状態
  • 到着時に傷みがあった場合の問い合わせ方法
  • 品質保証の有無

規格外という表示だけで判断せず、写真や説明から状態を把握しておくと、購入後のギャップを減らしやすくなります。

そもそも規格外野菜とは?

規格外野菜は「品質が悪い野菜」という意味ではなく、産地などが定める出荷規格から外れた野菜を指す場合があります。規格が設けられている背景や、規格外となる理由を知ることは、商品を選ぶ際の判断材料になるでしょう。ここでは、規格外野菜の意味や発生する背景について解説します。

出荷基準から外れた野菜を指す

現在、青果物の出荷規格は各産地が主体となり、取引先や消費者のニーズなどを踏まえて定めています。規格には形状や大きさ、品質などに関する条件があり、その基準から外れた野菜は通常の市場流通に乗りにくくなる場合があります。

ただし、規格を満たさない野菜の中にも、食用として利用できるものは少なくありません。実際に、規格外野菜は自家消費や加工、直売、ネット販売などさまざまな方法で活用されています。規格外であることだけを理由に、食べられない野菜だと判断する必要はありません。

出荷規格は、流通や販売を効率化するうえで一定の役割を持っています。大きさや形がそろっていれば箱詰めや陳列をしやすいため、規格外野菜が生まれる背景には品質だけでなく流通上の都合もあります。

形・大きさ・色・傷などが規格外になる主な理由

規格外になる主な理由は、形や大きさ、色、表面の状態などの違いです。具体的には、次のようなケースがあります。

  • 形が曲がっている
  • サイズが基準より大きい、または小さい
  • 色づきが均一ではない
  • 表面に小さな傷がある

野菜の見た目は生育環境や天候にも左右されるため、同じ畑で育ててもすべてが同じ形にそろうとは限りません。規格の基準は野菜の種類や産地、販売先によって異なるため、購入時は商品説明で規格外となった理由を確認すると判断しやすくなります。

規格外になる主な理由:形、大きさ、色づき、表面の傷

天候や生産量の変化でも規格外・余剰品が発生する

規格外品や市場に流通しにくい野菜が生まれる理由は、見た目だけではありません。猛暑や長雨などによって生育が不揃いになったり、想定より多く収穫できたことで販売先を確保しきれない余剰品が発生したりすることもあります。

通販サービスでは、見た目の規格外品だけでなく、豊作などによる余剰生産品や正規品が含まれる場合もあります。商品説明で内容を確認してから購入しましょう。

規格外・余剰品が発生する流れ:天候と収穫量の変化

規格外野菜を購入するメリット

規格外野菜を購入するメリットは、価格面だけではありません。市場に流通しにくかった野菜に新たな販売先が生まれることで、食材の有効活用や生産者支援にもつながります。ここでは、規格外野菜を購入する主なメリットについて解説します。

通常品より安く購入できる場合がある

形や大きさなどが出荷規格から外れている野菜は、通常品より手頃な価格で販売されることがあります。見た目を気にせず、料理に使えれば問題ないという方にとっては、野菜をお得に購入できる選択肢の一つです。

ただし、すべての規格外野菜が通常品より安いわけではありません。通販では送料が加わるほか、産地直送や栽培方法などの付加価値によって価格が設定されている商品もあります。購入時は「規格外だから安い」と決めつけず、内容量と送料を含めて比較しましょう。

近隣店舗と通販を比較するときは、価格だけでなく鮮度や購入量にも注目しましょう。少量だけ必要なら店頭購入、まとめて使う予定があるならセット通販など、用途によってお得な買い方は変わります。

食べられる野菜の有効活用につながる

出荷規格を満たさない野菜のうち、食用にできるものは加工や自家消費などにも活用されていますが、定時・定量での供給が難しく、輸送にもコストがかかるため、市場流通しにくいという課題があります。こうした野菜を販売する取り組みは、食べられる農産物の活用先を広げる手段の一つです。

消費者にとっても、規格外野菜を選ぶことは、見た目だけで食品の価値を判断しないきっかけになります。ただし、出荷規格を満たさない野菜の多くは加工や自家消費、飼料・肥料などにも活用されているため、購入すれば必ず廃棄削減になるとは限りません。必要な量だけ購入し、家庭で使い切ることが大切です。

生産者の支援につながる

これまで市場に出しにくかった野菜にも販売先ができれば、生産者にとって収益につながる可能性があります。特に産直ECや直売所では、生産者自身が商品を販売しているケースもあり、消費者が生産者を選んで購入できるのが特徴です。

規格外品だけでなく、通常品も含めて生産者の商品を継続的に購入することで、地域農業を応援することにもつながります。価格だけでなく、産地や生産者の取り組みに注目して購入先を選ぶのも一つの方法です。

旬の野菜や普段選ばない野菜に出会える

複数の野菜が入ったおまかせセットや定期便では、旬の野菜や自分では普段選ばない品目が届くことがあります。料理のレパートリーを広げたい方や、季節ごとの野菜を楽しみたい方にとっては、箱を開ける楽しさも魅力です。

一方、内容を選べないセットでは、使い慣れていない野菜が届くこともあります。レシピを紹介しているサービスを選んだり、届いた野菜を冷凍・作り置きに活用したりすると、無理なく使い切りやすくなります。

規格外野菜を購入するときのデメリット・注意点

規格外野菜には価格や社会的なメリットがある一方、購入方法によっては使いにくさを感じることもあります。特に通販のセット商品では、届く品目や量が一定とは限りません。ここでは、規格外野菜を購入する前に確認したいデメリット・注意点について解説します。

届く野菜の種類を選べない場合がある

おまかせ型の野菜セットでは、その時期に確保できた規格外野菜を組み合わせて発送するため、購入者が品目を指定できない場合があります。同じサービスを継続して利用していても、季節や収穫状況によって内容が変わることがあります。

特定の野菜だけが欲しい方や苦手な野菜が多い方は、単品を選べる産直ECのほうが利用しやすいでしょう。アレルギーなどで避けたい食材がある場合は、注文前に除外対応が可能か必ず確認してください。

大量に届くと使い切れないことがある

規格外野菜のセットは、まとめて購入することで割安感が出やすい一方、家庭の消費量に対して量が多すぎると使い切れない可能性があります。特に一人暮らしや外食が多い家庭では、大容量セットを選ぶと保存中に傷ませてしまうこともあります。

購入前に重量や品目数の目安を確認し、次回の配送までに消費できる量を選びましょう。葉物は早めに使い、根菜は適切に保存するなど、届いた後の保存方法も考えておくと食品ロスを防ぎやすくなります。

使い切れない不安がある場合は、最初から小容量のセットを選ぶのがおすすめです。実際の消費ペースを把握してから容量を増やせば、価格だけを理由に大量購入して余らせるリスクを抑えられます。

形やサイズ、表面の状態に個体差がある

規格外野菜は、形や大きさがそろっていないことが前提です。商品によっては色むらや変形だけでなく、表面の傷や虫食いなどが含まれる場合もあります。一般的なスーパーに並ぶ野菜と同じ見た目を期待すると、届いた際にギャップを感じる可能性があります。

販売ページに掲載されている規格外の例や注意事項を確認し、どの程度の個体差まで含まれるのか理解したうえで購入しましょう。傷のある部分を取り除いて調理する必要がある商品もあるため、調理前の状態確認も大切です。

見た目の違いは調理のしやすさにも影響します。大きさがそろっていない野菜は切り分ける手間が増える一方、煮込み料理やスープ、ジュースなど形を生かさない料理では使いやすい場合があります。

時期によって販売商品や在庫が変わる

規格外野菜は、一定量を計画的に生産する商品ではなく、通常の農産物の生産過程で発生することが多いため、時期によって種類や在庫が変わります。天候や収穫状況によっては、欲しい野菜が販売されていないこともあります。

特定の品目を継続して購入したい場合は、単品販売の在庫や販売時期を確認しましょう。定期便を利用する場合も、毎回同じ野菜が届くとは限らないことを理解し、内容の変化を楽しめるかどうかを考えて選ぶことが大切です。

規格外野菜の販売に関するよくある質問

規格外野菜を探していると、「安全に食べられるのか」「なぜ一般の売り場に並びにくいのか」「農家はどのように販売できるのか」などの疑問を持つ方もいるでしょう。ここでは、規格外野菜の販売に関するよくある質問について解説します。

規格外野菜は安全に食べられる?

規格外となる理由が、形や大きさ、色など出荷規格上の違いである場合、規格外であること自体が「食べられない」「危険」という意味ではありません。一方で、出荷規格を満たさない野菜のすべてが食用に適するとは限らないため、食用として販売されている商品を選び、商品の状態を確認することが大切です。

ただし、規格外野菜も通常の野菜と同じ生鮮食品です。到着後は変色や異臭、腐敗などがないか状態を確認し、明らかな傷みがある場合は食べないようにしましょう。通販で購入する場合は、販売元の品質管理や返品・補償の条件も確認しておくと安心です。

特に通販では、輸送中の揺れや温度変化によって到着時の状態が変わることもあります。受け取ったら早めに箱を開け、傷みやすい野菜から状態を確認し、適切な方法で保存することが大切です。

規格外野菜はなぜ売れないことがある?

出荷規格を満たさない野菜は、通常の市場流通に適した大きさや形にそろっていないため、選別や梱包、輸送の効率が下がる場合があります。また、規格外野菜は発生量が天候や収穫状況に左右されやすく、定時・定量で供給しにくいことも市場流通を難しくする要因です。

一方で、近年は産直ECや規格外野菜専門の宅配サービス、直売所、加工用途など、販売・活用方法が増えています。一般的な市場だけでなく、規格外品に合った販路をつくることも、有効活用の手段の一つです。

さらに、規格外品だけを別ルートで販売するには、選別や袋詰め、商品登録など新たな作業が発生します。販売価格が低すぎると手間に見合わないこともあるため、廃棄削減だけでなく採算性まで含めて販路を考える必要があります。

農家が規格外野菜を販売するにはどのような方法がある?

農家が規格外野菜を販売する方法には、農産物直売所や産直EC、自社オンラインショップ、地域イベント、飲食店・加工事業者との取引などがあります。販売先によって必要な出荷量や手数料、梱包・発送の手間が異なるため、自分の生産量や販売体制に合う方法を選ぶことが大切です。

販売方法向いているケース主な特徴・注意点
農産物直売所少量を地域内で販売したい場合消費者に直接届けやすい一方、出品条件や手数料の確認が必要
産直EC全国の消費者へ販売したい場合販路を広げやすいが、商品登録や梱包・発送の手間がかかる
自社オンラインショップ自分で販売方法や価格を決めたい場合自由度が高い一方、集客や受注管理、発送対応が必要
マルシェ・地域イベント少量を対面で販売したい場合消費者へ直接説明できるが、開催日や出店条件に左右される
飲食店・加工事業者への販売一定量を継続して販売したい場合まとまった販路になりやすいが、必要量や納品条件の調整が必要

規格外野菜をセット商品として販売したい場合は、組み合わせだけでなく、価格や販売方法まで整理しておくと運用しやすくなります。

販売形態によって、必要な食品表示や衛生管理上の確認事項も異なります。一般に生鮮野菜を消費者へ販売する場合は名称や原産地の表示が必要で、加工方法によって表示区分が変わる場合もあります。

また、販売方法を決める際は、規格外品がどの程度・どの時期に発生するのかも把握しておきましょう。少量なら直売やEC、大量かつ継続的なら業務用取引など、発生量に応じて販路を分ける考え方も有効です。

販売用の野菜セットを具体的に組む場合は、品目数や組み合わせ、価格、梱包まで一連の流れを確認しておくとスムーズです。

規格外野菜をセット販売する場合は、当日の在庫とセット条件から組み合わせ案を作成し、箱詰めに必要な数量・残数・原価を確認できる「野菜セットの組み合わせ作成ツール」も活用できます。セット内容を決める作業を効率化したいときに役立ちます。

規格外野菜の販売場所を比較して自分に合う方法で購入しよう

規格外野菜は、通販サイトや産直EC、道の駅、農産物直売所、スーパー、生産者からの直接販売など、さまざまな方法で購入できます。手軽に探したいなら通販、実物を見て選びたいなら直売所など、重視するポイントによって適した購入方法も変わるでしょう。

価格だけでなく、送料や容量、届く品目、購入頻度、規格外となる理由まで確認すると、購入後のミスマッチを防ぎやすくなります。必要な量を無理なく使い切ることも、食品ロスを増やさないためには大切です。自分の暮らしに合う販売場所を比較し、規格外野菜を上手に取り入れましょう。