電気工事を予定どおり進めるには、作業の順序や期間、担当者を整理した工程表が欠かせません。特に電気工事は、建築工事や空調・衛生設備工事の進み具合、材料や機器の納期、停電可能な時間などによって施工できるタイミングが変わります。
工程表を作成するときは、工事内容を適切な作業単位に分け、開始日・完了日だけでなく、先行工程や重要日程まで整理することが重要です。本記事では、小規模な電気工事を想定し、工程表の基本的な作り方から具体的な記入例、作成時の注意点まで解説します。
電気工事で工程表を作成する目的
電気工事の工程表は、工事期間を示すだけの予定表ではありません。作業順序や担当者、資材の手配時期、他工種との取り合いなどを整理し、現場関係者が同じスケジュールを共有するための資料です。
ここでは、電気工事で工程表を作成する主な目的を解説します。
工期と作業順序を可視化する
工程表を作成すると、どの作業をいつ開始し、いつまでに完了させるのかを一覧で確認できます。配管・配線、機器取付、試験、検査などを施工順に並べることで、工事全体の流れを把握しやすくなります。
また、前の作業が終わらないと次へ進めない工程を明確にしておけば、遅れが発生したときに影響する範囲も判断しやすくなります。工期内にすべての作業が収まっているかを確認するためにも、工程の可視化は重要です。
担当者・協力会社の役割を明確にする
作業ごとに担当者や協力会社を記載しておくと、誰がどの工程を担当するのかが明確になります。複数の職人や協力会社が入る現場では、担当の認識違いや手配漏れを防ぐためにも有効です。
必要人数まで整理すれば、同じ担当者が同じ時間帯に複数の作業へ割り当てられていないかも確認できます。限られた人員で施工する小規模工事では、工程と人員配置をセットで考えることが大切です。
資材手配や他工種との調整漏れを防ぐ
電気工事では、電線や配管材だけでなく、分電盤、照明器具、制御機器など、納期を確認しておく必要がある材料・機器があります。施工日だけを決めても、必要な資材が届かなければ作業を開始できません。
また、壁や天井を閉じる前に配管・配線を終える必要があるなど、建築工事や空調・衛生設備工事との調整が必要になる場面もあります。材料搬入、停電、検査、引渡しなどの重要日程とあわせて工程表へ反映すると、調整漏れを防ぎやすくなります。
電気工事で使われる工程表の主な形式
工程表には複数の形式があり、工事規模や管理したい内容によって使い分けます。小規模な電気工事では、作業期間をひと目で把握できるシンプルな形式が扱いやすいでしょう。
ここでは、電気工事で使いやすい工程表の形式を紹介します。
小規模な電気工事ではバーチャート形式が使いやすい

バーチャート工程表は、縦軸に作業項目、横軸に日付を配置し、各作業を行う期間を横棒で示す形式です。いつ、どの作業を行うのかを視覚的に把握しやすく、作成や修正も比較的しやすい特徴があります。
たとえば、配管・配線を2日間、機器取付を1日、試験・確認を1日といった形で日付軸へ配置すれば、工事全体の流れを簡単に共有できます。小規模工事や短期間の工事では、まずバーチャート形式で整理すると分かりやすいでしょう。
複雑な工事ではネットワーク工程表なども検討する
バーチャート工程表は全体像を把握しやすい一方、作業同士の依存関係や、どの工程の遅れが工期全体へ影響するかは読み取りにくい場合があります。
工種が多く、複数の作業が複雑につながる工事では、ネットワーク工程表などの活用も検討します。工程表の形式は、管理したい情報と工事規模に合わせて選びましょう。
電気工事の工程表に記載する主な項目
工程表に必要な項目は工事内容や提出先によって異なりますが、少なくとも工事を特定する基本情報と、各作業の日程・担当・前提条件を確認できるようにします。
主な記載項目は次のとおりです。
| 項目 | 記載する内容 | 記入例 |
|---|---|---|
| 工事件名・工期・施工場所 | 工事識別と全体期間・場所 | ○○ビル照明改修工事/8月1日〜8月7日/1階 |
| 作業項目・施工範囲 | 日程管理する作業と場所 | 1階配管・配線 |
| 開始日・完了日 | 各作業予定期間 | 8月2日〜8月3日 |
| 担当者・協力会社・必要人数 | 担当と人員 | ○○電設/2名 |
| 先行工程・重要日程・備考 | 前提作業や固定日程・条件 | 配線完了後に器具取付/8月6日停電 |
ここでは、それぞれの項目で整理する内容を解説します。
工事件名・工期・施工場所
工程表の上部には、どの工事の工程表なのかを識別できる基本情報を記載します。工事件名に加え、工事全体の開始日と完了日、必要に応じて施工場所や作成者などを整理します。
複数の現場を並行して管理している場合は、似た名称の工程表を取り違えないよう、案件を特定できる情報を明確にしておきましょう。
作業項目・施工範囲
工程表の中心となるのが作業項目です。配管、配線、ケーブル布設、盤取付、照明器具取付、試験など、実際に日程管理する単位へ分けて記載します。
同じ作業でも場所によって施工時期が異なる場合は、「1階配管」「2階配管」のように施工範囲を分けると管理しやすくなります。一方、細かく分けすぎると工程表が読みにくくなるため、日程や担当を分けて管理する必要がある単位を目安にしましょう。
開始日・完了日
各作業について、着手する予定日と完了する予定日を設定します。開始日と完了日を決めることで、必要な施工日数を把握でき、全体工期に収まっているか確認できます。
休日や現場に入れない日、夜間しか作業できない時間帯などがある場合は、単純な暦日ではなく、実際に施工できる日数をもとに設定することが重要です。
担当者・協力会社・必要人数
作業ごとに担当者や協力会社、必要人数を整理します。工程表上で人員配置まで確認できれば、同じ職人が複数の工程に重複して割り当てられるミスを見つけやすくなります。
作業量が多い工程や短期間で終える必要がある工程では、必要人数もあわせて検討します。ただし、単純に人員を増やせば施工日数が比例して短くなるとは限らないため、作業場所や施工方法も踏まえて判断しましょう。
先行工程・重要日程・備考
後続作業を開始するために完了している必要がある作業は、先行工程として整理します。たとえば、器具取付の前に配線を完了する必要がある場合は、その関係が分かるようにしておきます。
また、材料搬入日、停電予定、立会検査、受電、引渡しなど、変更しにくい日程は重要日程として工程表へ入れておくと便利です。作業可能時間や立入制限などの条件があれば、備考欄に記載して共有しましょう。
電気工事の工程表を作成する手順
工程表は、いきなり日付軸へ作業を並べるのではなく、工期と作業内容を整理してから順番に作成すると抜け漏れを防ぎやすくなります。
ここでは、小規模な電気工事を想定した工程表の作成手順を解説します。
1. 工事全体の開始日と完了日を決める
まず、工事全体の開始日と完了日を確認します。契約上の工期だけでなく、現場へ入れる日、施設の休館日、停電可能日、引渡し日など、工程を制約する条件も確認しましょう。
先に全体の枠を決めることで、各作業へ配分できる日数が分かりやすくなります。完了日が動かせない工事では、引渡しや検査などの重要日程から逆算して考える方法も有効です。
2. 工事内容を作業単位に分解する
次に、見積書、設計図、施工内容などを確認し、工事を工程管理しやすい単位へ分けます。小規模な電気工事であれば、現地調査、材料手配、配管・配線、機器取付、試験、検査・引渡しといった流れが一例です。
作業を洗い出す段階では、現場作業だけでなく、施工前に必要な材料発注や搬入、施工後の試験・検査まで含めます。工程表に入っていない作業が後から判明すると、予定していた工期を圧迫する原因になります。
3. 各作業の順序と先行工程を整理する
作業を洗い出したら、施工する順番を決めます。このとき、「この作業を始めるためには何が終わっている必要があるか」を確認すると、先行工程を整理しやすくなります。
| 先行工程 | 後続工程 | 確認すること |
|---|---|---|
| 現地調査・施工準備 | 材料・機器手配 | 現地条件・仕様確定 |
| 配管・配線 | 機器・器具取付 | 配線完了・仕上げ状況 |
| 機器・器具取付 | 試験・動作確認 | 取付完了 |
| 試験・動作確認 | 検査・引渡し | 試験完了・是正有無 |
電気工事では、天井や壁が閉じられる前に終えておく作業があるなど、他工種の工程も施工順序に影響します。自社作業だけで順番を決めず、建築・空調・衛生設備などの予定も確認しましょう。
4. 所要日数と担当者を設定する
各作業について、施工量、必要人数、現場条件をもとに所要日数を見積もり、担当者を設定します。過去の類似工事や自社の実績がある場合は、日数を決める際の参考になります。
工期に合わせるために日数を短く設定するのではなく、実際に施工できる作業量から考えることが重要です。担当者の重複や移動時間なども確認し、現実的に実行できる日程にします。
5. 材料搬入・停電・検査・引渡しを工程に入れる
配管や配線などの施工工程だけでなく、工事の進行を左右する重要日程も工程表へ入れます。工程表で押さえておきたい日程は次のとおりです。
- 材料・機器の搬入日
- 停電予定日
- 立会検査日
- 受電日
- 引渡し日
特に納期が長い機器がある場合は、工事開始後に確認するのではなく、発注期限から逆算して管理します。重要日程を独立した項目として表示すると、現場関係者も見落としにくくなります。
6. 他工種と重複・干渉しないか確認する

工程を日付へ割り当てたら、同じ場所で建築工事や空調・衛生設備工事などが重なっていないかを確認します。作業場所が重なると、予定どおり施工できない場合があります。
| 関連工事 | 電気工事側で確認すること | 工程表への反映例 |
|---|---|---|
| 建築工事 | 壁・天井を閉じる時期 | 配管・配線完了日を設定 |
| 空調工事 | 天井内の施工場所 | 作業日・エリアを調整 |
| 衛生設備工事 | シャフト・設備スペースの使用 | 施工順序を調整 |
天井内やシャフトなど、複数の設備が同じ空間を使用する場所では特に調整が重要です。必要に応じて作業エリアや時間帯を分け、どちらを先に施工するかを関係者間で確認します。
7. 工程表として可視化して共有する
最後に、整理した作業、日程、担当者などを工程表へ反映します。バーチャート形式であれば、日付軸の該当期間にバーを配置し、作業期間を視覚的に確認できるようにします。
作成した工程表は、現場責任者だけが持つのではなく、必要な関係者が最新版を確認できる状態にします。変更が発生した場合は古い工程表と混在しないよう、更新日や版を管理して共有しましょう。
電気工事の工程の分け方【小規模工事の例】

電気工事の工程は、工事内容や建物の状況によって異なります。以下は、小規模な改修・設備工事などを想定した一般的な分け方の一例です。
現地調査・施工準備
着工前に施工範囲や既設設備の状態を確認し、工事に必要な条件を整理します。図面だけでは分からない配線経路や盤の位置、搬入経路、作業スペースなども確認します。
施設が稼働している状態で工事する場合は、作業可能時間、停電できる時間帯、立入制限なども確認しておきます。ここで確認した条件は、その後の所要日数や施工順序を決める前提になります。
材料・機器の手配と搬入
施工内容が確定したら、必要な電線、配管材、ケーブル、盤、照明器具などを手配します。必要な材料が施工日にそろうよう、在庫と納期を確認して発注時期を決めます。
大型機器や受注生産品などは納期が工程全体へ影響する可能性があります。搬入場所や時間の指定がある現場では、搬入予定も工程として管理しましょう。
配管・配線作業
施工準備が整ったら、配管、ケーブルラック、電線管、配線・ケーブル布設などを進めます。後から壁や天井で隠れる部分は、建築側の仕上げ工程と施工時期を調整する必要があります。
作業範囲が広い場合は、階や区画ごとに工程を分ける方法もあります。後続の器具取付や試験が予定どおり進むよう、完了条件を明確にしておきましょう。
機器・器具の取付
配線などの準備が整ったら、照明器具、コンセント、スイッチ、分電盤などを取り付けます。内装仕上げ後に取り付ける器具がある場合は、建築側の工程と施工日を合わせます。
取付対象が多い工事では、施工場所ごとに分けると進捗を把握しやすくなります。納品遅れがあると工程へ直接影響するため、施工前に入荷状況も確認します。
試験・動作確認
機器・器具の取付後は、工事内容に応じて絶縁抵抗測定、導通確認、通電確認、動作確認などを行います。施工が終わった時点を工事完了とせず、必要な試験・確認の時間を工程として確保します。
試験で不具合が見つかった場合は手直しが必要になるため、引渡し直前にすべての確認を集中させないようにしましょう。
検査・是正・引渡し
試験後は、必要に応じて社内確認や立会検査を行い、指摘事項があれば是正します。その後、清掃や資料整理などを行い、引渡しへ進みます。
検査と引渡しの間に余裕がないと、指摘事項へ対応する時間を確保できません。工程表では、検査日だけでなく是正期間も見込んでおくと安心です。
| 工程 | 主な作業 | 前提となる工程 | 記入例の日数 |
|---|---|---|---|
| 現地調査・施工準備 | 現場確認・施工条件確認 | なし | 1日 |
| 材料・機器手配 | 材料発注・納期確認 | 現地調査 | 工事前に実施 |
| 配管・配線 | 配管・電線管・ケーブル布設 | 施工準備・関連工事 | 2日 |
| 機器・器具取付 | 照明・コンセント・盤等の取付 | 配線完了 | 1日 |
| 試験・動作確認 | 測定・通電・動作確認 | 取付完了 | 1日 |
| 検査・引渡し | 確認・是正・引渡し | 試験完了 | 1日 |
記入例の日数は目安です。実際の工期は、施工量、作業人数、既設設備の状態、作業可能時間、材料・機器の納期、他工種の進捗などによって変わります。
無理のない所要日数を見積もるポイント
工程表を作成しても、各作業の所要日数が現実と合っていなければ予定どおりに進みません。施工日数は、作業量だけでなく、人員や現場条件、材料納期なども含めて考える必要があります。
ここでは、無理のない所要日数を見積もるポイントを解説します。
作業量と必要人数から施工日数を見積もる
まず、配線する長さや器具の数量、施工範囲などから作業量を把握し、予定する人数でどの程度の時間が必要かを考えます。過去に似た工事を行っている場合は、実績を参考にすると見積もりやすくなります。
ただし、人数を増やしても作業スペースが限られていれば同時に施工できない場合があります。人数だけではなく、現場の広さや作業の分担方法もあわせて確認しましょう。
材料・機器の納期を確認する
工程を決める前に、主要な材料・機器の納期を確認します。特に分電盤や制御盤、指定品の照明器具など、すぐに入手できないものがある場合は注意が必要です。
施工予定日より前に搬入できるよう、発注期限を逆算して工程へ反映します。材料の納期が確定していない段階では、余裕のない工程を組まないようにしましょう。
停電・立入制限・作業可能時間を確認する
施設を使用しながら行う改修工事では、施工できる時間が限られる場合があります。営業時間外だけ作業できる、停電できる時間が数時間に限定されるなどの条件があれば、実働時間をもとに日数を考えます。
暦上は1日空いていても、実際には数時間しか施工できないケースがあります。作業可能時間を確認せずに日数を設定すると、工程遅延につながりやすいため注意が必要です。
他工種との調整日を見込む
電気工事は、建築、空調、衛生設備などの工程と施工場所が重なることがあります。他工種の作業完了を待つ必要がある場合や、工程会議で施工順を調整する必要がある場合は、その時間も考慮します。
特に壁・天井内や設備スペースなど、施工後に触れにくくなる場所では先行・後続工程を明確にしておきましょう。工程を詰め込みすぎず、調整できる余裕を持たせることが重要です。
検査・手直しの時間を確保する
試験や検査の時間だけでなく、指摘事項が出た場合の手直し時間も見込みます。引渡しの直前に検査を設定すると、不具合が見つかった際に対応できる時間がなくなる可能性があります。
検査日から引渡しまでに一定の余裕を設けておけば、是正後の再確認も行いやすくなります。工事を終える日ではなく、問題なく引き渡せる日を基準に工程を組みましょう。
電気工事の工程表を作るときの注意点
工程表は細かく作ればよいわけではなく、現場で確認・更新しやすいことが重要です。また、工程表だけで施工条件や安全面を判断しないよう注意する必要があります。
ここでは、電気工事の工程表を作成・運用するときの注意点を解説します。
工程を細かく分けすぎない
工程を細分化しすぎると、行数が増えて全体の流れを把握しにくくなります。作業を分ける基準は、日程、担当者、施工場所、先行工程などを別々に管理する必要があるかどうかです。
短時間で終わる細かな作業まで独立した工程にすると更新負担も増えます。工程表を見たときに、工事全体の流れと重要な作業をすぐ確認できる粒度を意識しましょう。
先行工程と後続工程の関係を確認する
日付だけを見ると作業が重なっていなくても、前工程が終わらなければ開始できない作業があります。配線完了後に器具を取り付けるなど、工程同士のつながりを確認しましょう。
他工種を含めた先行条件も重要です。前工程が遅れた場合にどの作業へ影響するかを把握しておくと、工程変更が必要になった際に判断しやすくなります。
担当者の作業重複を避ける
同じ担当者を複数の工程へ設定する場合は、作業日時が重複していないかを確認します。複数現場を担当する職人がいる場合は、現場間の移動時間も考慮が必要です。
工程表上では問題がなくても、別案件を含めると対応できないケースがあります。人員配置は現場単体ではなく、会社全体の予定も踏まえて調整しましょう。
変更が出たら最新版へ更新する
工事中に予定が変わった場合は、変更内容を工程表へ反映します。特に次のような場合は最新版への更新が必要です。
- 材料・機器の納期が変わった
- 追加工事や作業内容の変更が発生した
- 他工種の遅れで着手日が変わった
- 担当者や必要人数が変わった
- 停電・検査・引渡し日が変わった
更新日や版番号を付けるなど、どの工程表が最新版なのか分かる運用にすると管理しやすくなります。工程表は作成して終わりではなく、進捗に合わせて見直す資料として活用しましょう。
工程表だけで安全計画や施工手順を確定しない
工程表は、作業時期や順序を整理するための資料です。工程表を作成しただけで、安全な施工方法や法令への適合、必要資格、停電・復電手順などが確認できるわけではありません。
実際に施工するときは、契約・設計図書、現場条件、施工手順、安全計画、施設側のルールなどを別途確認します。工程表の内容と実際の施工条件に違いがある場合は、現場責任者が確認したうえで調整しましょう。
電気工事の工程表を効率よく作成する方法
小規模工事であっても、案件ごとに日付の枠を作り、作業を並べ、工程バーを調整する作業には手間がかかります。繰り返し工程表を作成する場合は、テンプレートや専用ツールを活用すると効率化しやすくなります。
ここでは、電気工事の工程表を効率よく作成する方法を紹介します。
Excelのテンプレートを活用する
Excelは、縦軸に作業項目、横軸に日付を配置し、セルの塗りつぶしなどでバーチャート工程表を作成できます。活用するときは、次の特徴を押さえておきましょう。
- 自社用の項目や書式に調整しやすい
- テンプレート化すれば繰り返し利用しやすい
- 日程変更時は工程バーの修正が必要になる
- 複数ファイルを使う場合は最新版の管理が必要になる
一方で、日程変更のたびに工程バーを調整したり、複数ファイルの最新版を管理したりする手間がかかる場合があります。工程表を頻繁に作成・修正する場合は、運用方法まで決めておきましょう。
小規模工事工程表作成ツールを活用する
工程表の作成作業を簡略化したい場合は、「小規模工事工程表作成ツール」を活用できます。主に次の情報を入力・確認できます。
- 工事件名・工期
- 作業名・作業期間
- 必要人数
- 先行工程
- 進捗状態・備考
入力内容から、入力不足、工期外、日付逆転、先行工程の不整合などの要確認事項を確認でき、作業順を反映した工程表を作成できます。作成した工程表は印刷プレビューで確認し、A4横で印刷・PDF保存することも可能です。
ツールはブラウザ内で利用でき、ログインは不要です。入力内容や生成結果は運営者のサーバーへ送信・保存されず、履歴としても保存されません。個人情報、顧客情報、機密情報は入力せず、所属組織の情報管理ルールを確認したうえで利用してください。必要な工程表は印刷またはPDF保存して管理してください。
まとめ|電気工事の工程表は作業順序と担当を整理して作成しよう
電気工事の工程表を作成するときは、工事内容を管理しやすい作業単位へ分け、開始日・完了日、担当者、先行工程、重要日程を整理することが大切です。
特に意識したいポイントは次のとおりです。
- 配管・配線、機器取付、試験、検査などを施工順に整理する
- 材料・機器の納期や搬入日を工程へ反映する
- 建築、空調、衛生設備など他工種との取り合いを確認する
- 停電、検査、引渡しなど変更しにくい日程を先に押さえる
- 変更が発生したら工程表を更新し、最新版を共有する
小規模な電気工事では、作業期間を日付軸で確認しやすいバーチャート形式が扱いやすいでしょう。Excelのテンプレートや工程表作成ツールも活用しながら、現場で確認・更新しやすい工程表を作成しましょう。




